2010年9月13日月曜日

綾辻行人著 十角館の殺人

人生において読んでおきたかった作品の一つ。
6月頃ですか、新宿駅で古本市をやっていて、そこでお手軽な値段で入手できました。
言わずと知れた有名ミステリーの一つなのかな?
詳しくは知りませんがラストP100は時間も忘れて読まされました。

あらすじ抜粋
半年前、凄惨な四重殺人の起きた九州の孤島に、大学ミステリ研究会の7人が訪れる。島に建つ奇妙な建物「十角館」で彼らを待ち受けていた、恐るべき連続殺人の罠。生きて残るのは誰か?犯人は誰なのか?鮮烈なトリックとどんでん返しで推理ファンを唸らせた新鋭のデビュー作品。

ミステリーなので読みたかったら Let's more

2010年9月6日月曜日

湊かなえ著 告白

5月頃に読み始めて今に至りました
もう4ヶ月……はやいものです
その間に映画公開されたり(映画のCMをみて購入を決めました)
読み終わる前に映画を見に行ったりで、ネタを知りながら読み進めました
それでも面白いと感じさせるのは、文章とその構成が素晴らしかったからに違いありません

あらずじ抜粋

我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。選考委員全員を唸らせた新人離れした圧倒的な筆力と、伏線が鏤められた緻密な構成力は、デビュー作とは思えぬ完成度である。


物語事態は、特に終わり方に関しては、私は好きではありません
その物語を映画にて知り、嫌いな結末だと知りつつも読み続けたわけは、文章とその構成のおかげです。

この小説、物語は全て一人称で語られています
全6章で5人の語り手がおり、物語は読者に語られているようにつづられています。
簡単に言えば、一つの章の始まりと終わりをカギ括弧「」でくくっても違和感がないように書かれているのです。
そして漏れなく全員が話し上手。
これで読みにくいわけがない。

さらに、この書き方のもう一つの魅力は他人の主観が一切入る余地がないことです。
何せ、章一つが一人のみで語られているためその人の主観による予測と事実しか書かれていません。
そのため、感情移入しやすくなっているのだと私は思います
他人の意見を排除し、語り手の感情を肯定的に語り続けているのですから。
それゆえに、この小説の物語が引き立っているのだと思います。

総じて、面白い作品だったと思います
映画も、小説の良いところを残していたと思います(台詞が非常に多いところとか)。
映画を見てからは森口先生の声はずっと松たか子の声で再生されたぐらいに印象に残ってます。


ほかの作品も読んでみたいんですが、終わり方が後味いいといいなぁ

2010年8月22日日曜日

桜庭一樹著 少女七竈と七人の可愛そうな大人

桜庭さんの文章はなんて素敵なんだろうと再認識する作品でした

このねちっこぅい文章が大好きです。

あらすじ抜粋

いんらんの母から生まれた少女、七竈は自らの美しさを呪い、鉄道模型と幼馴染みの雪風がけを友に孤高の日々をおくるが--直木賞作家のブレイクポイントとなったこよなくせつない青春小説。


「辻斬りのように」で七竈出生にいたる話があり、次回から物語が始まる。
その一文目が非常に魅力的。
面白く、且つ、七竈の性格をよく表していて、且つ、物語へとするりと導入される一文です。
読むほかに選択肢がなくなる魅力ですよ。


この小説で印象に残った事を一つほど

何より、読んでいて疲れました
いや、いい意味で、です。
古典文学を読むときのように読解に労力を要すとか
やたらながいとかいうわけじゃないんです。
この疲労には個人差があると思います。
何だというと、嫌なことが待っているんです。
文章から、登場人物から、物語から、
進めば進むほどに嫌なコトが近くなってきます。
読むという自発的行為で嫌なコトに近づかなければならない
それに疲れを感じたんです。
小説として、これは素晴らしいことだと思います
嫌なコトは登場人物の心情や物語に関連していて、
それが十二分に表現されていると言うことなんですから

赤朽葉家の伝説が文庫化されるそうなのでぜひ読みたいなー

2010年8月19日木曜日

北村薫著 ひとがた流し

北村薫の名前を見て、
「この人、去年あたりに賞取ってなかったか?」
と思ったのが買ったきっかけです。

バスを待つ、ホンの数分寄った本屋でのことです。
調べてみたら直木賞候補に上がってはいたものの、受賞はしておらず・・・・・・
どこで勘違いしたのやら

面白かったのですが、受賞作は本当にこれ以上に面白いのか?
などと思ってしまう。
購買意欲を操作されている気がしないでもないです


前置きが長くなりましたが、感想をば

あらすじ抜粋
アナウンサーの千波、作家の牧子、元編集者で写真家の妻となった美々は、高校からの幼なじみ。牧子と美々は離婚を経験、それぞれ一人娘を持つ身だ。一方、千波は朝のニュース番組のメインキャスターに抜擢された矢先、不治の病を宣告される。それを契機に、三人それぞれの思いや願い、そして、ささやかな記憶の断片が想い起こされてゆく。


全体的に内容も文章も穏やかで読みやすいのが印象的でした
勿論、あるべき起伏はあります
ただ、その起伏でも、急かされるわけでなく、驚かされるわけでなく
淀みなく読める?感覚です
流石にラスト間近は別ですが
例えば、作中の謎、ミステリー部分の種が明かされることになっても
「ああ、そうだったのか」「なるほど」
と相槌を打つように納得できるんです。

以下読む楽しみ(ネタバレ)あり

ゆったりと再開

していきたいと思っています。

読書間隔ということで、本を読んだら書く

と繰り返していく所存でございますです



はい

ひっそりと、気付かれないぐらいに

2009年9月23日水曜日

小説ブログ立てました
yutoです
拳編小説を中心に載せていきます
ジャンルはいろいろなんでしょうか?
自分は区別できませんがラノベっぽいのが多いと思います?

私用に近い使い方をしていくかも知れません
小旅行が好きなのでそのレポもちらほら

よろしくお願いします